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KCI 등재
『源氏物語』の動物の一考察
무라마쓰
일본문화학보 39권 69-88(20pages)
UCI I410-ECN-0102-2009-910-019895805
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『源氏物語』には四つの卷名に動物が用いられており、本文には樣樣な動物が登場する。これら動物は、植物と同じく、場面の情趣を釀し出す重要な要素となっており、作中人物たちの心情にも影響を與えつつ、彼らの心情を象徵的に表している。本稿では、動物が登場する場面の中でも、特に、人が動物へ、或いは動物が人へと變貌したように讀みとれる場面として、若紫卷の紫の君と雀、若菜上卷の女三の宮と唐猫について、それに夕顔卷の夕顔と狐、手習卷の浮舟と狐についても考察した。若紫卷では、紫の君と雀が同化したかのように描かれており、しかも雀を、紫の君が變貌したものとして見ると、紫の君が置かれている現況や、後の紫の君が二條院に迎えられる事件などを比喩的に暗示していると讀める。また若菜上卷では、唐猫が物語を展開させる契機となっているばかりではなく、女三の宮と唐猫が同化したかのごとく描かれており、しかも唐猫を、女三の宮が變貌したものとして見ると、先の六條院を謠さぶった女三の宮の降嫁事件や、柏木との密通事件など、後に起こる事件をも暗示していると讀める。夕顔卷では、あたかもお互いが狐に成ったかのように、光源氏も夕顔も相手を化かしつつ逢瀨を續け、光源氏は夕顔の死を、狐の仕業ではないかと疑う。また手習卷では、僧都一行は、初めは浮舟を狐の變化ではないかと疑うが、それが人間であると分かるや、狐がだまして連れてきたのだと思う。物語作者は、何れの場面においても、狐が出現しそうな妖しい雰圍氣作りを入念に行なっている。

[자료제공 : 네이버학술정보]
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